蔦屋 重三郎
			Tsutaya Jūzaburō
			Jūzaburō Tsutaya
	生誕：寛延3年（1750年）▶︎ 死没：寛政9年（1797年）
	重三郎は江戸時代中期から後期にかけて活動した江戸時代の代表的な出版業者（版元）で、「江戸のメディア王」と呼ばれた。「蔦屋」は喜多川氏が経営していた店の屋号。重三郎の本名は柯理 / Karamaruで、通称は蔦重。
	重三郎は商才は鋭敏、気骨も充溢した人物で、エレキテルを復元した平賀源内をはじめ、多くの文人墨客，戯作者，絵師と交友をもち，世話をした。
	寛延3年（1750年）、重三郎は幕府から公認を得た唯一の遊郭街である新吉原（現在の東京都台東区千束）で産まれ、商家であった喜多川氏の養子となる。
	安永2年（1773年）、重三郎は吉原大門口で、義兄である次郎兵衛が営む茶屋の軒先を借り、本屋「書肆耕書堂」を開業。「吉原細見（吉原遊郭案内書）」の卸し、小売りを始める。
	安永3年（1774年）7月、重三郎は版元として初めての出版物となる北尾重政を絵師に起用した『一目千本』を刊行。
	天明3年（1783年）、重三郎は錦絵創始の老舗版元が多数店を構える日本橋通油町（現在の中央区大伝馬町）に進出し、「蔦屋耕書堂」という名の書店を開き、創業者となる。
	以降、重三郎は江戸日本橋の版元として化政文化隆盛の一翼を担い、 大田南畝、恋川春町、山東京伝、曲亭馬琴、北尾重政、鍬形蕙斎、喜多川歌麿、葛飾北斎、東洲斎写楽など多数の作家、浮世絵師の作品刊行に携り、黄表紙，洒落本，狂歌絵本，浮世絵版画の評判作を相次いで出版、天明後期から寛政中期の江戸の文化界をまさに席巻した。寛政改革に伴う出版取締令でとがめをうけ財産の半分を没収されるが、その反骨精神は没するまで続いた。。
	寛政9年（1797年）5月6日、重三郎は脚気により47歳で没した。 吉原にほど近い台東区の正法寺に葬られている。「蔦屋耕書堂」は、重三郎の没後は番頭の勇助が2代目を継ぎ、明治初めの5代目まで続いた。
	[外部リンク]
	蔦屋重三郎特集 - 中央区観光協会
	蔦重ゆかりの地 台東区 - 台東区大河ドラマ「べらぼう」活用推進協議会
	蔦屋重三郎プロジェクト特設サイト - カルチュア・コンビニエンス・クラブ
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