着物 (KIMONO) EVE
       
 

 着物 (KIMONO)

 
  日本の伝統的民族服で、明治期に西洋の服飾文化が取り入れられるまでは衣服全般を指す言葉だった。現在は和服(Wafuku)ともいう。  
  着物の始まりは諸説あるが、現代のスタイルのものは平安時代(794~1185年)に起源があると言われている。  
  縄文時代の獣の皮や植物の皮・羽毛を用いたワンピース型のものから始まり、各時代の背景に沿って変化・進化し、現在の形が作り上げられた。  
  京都の西陣織・友禅染め、加賀友禅、越後縮緬など日本各地に特徴豊かな工芸技術が発達。  
     
 

代表的な着物の種類

 
     
  礼装着(第一礼装)  
     
  打掛(UCHIKAKE)  
  結婚式で花嫁が着る婚礼衣装のひとつ。着物を帯で締めず、裾を引く優雅なスタイル。「白無垢(SHIROMUKU)」は白一色の打掛で結婚式の時だけ着ることができる。さまざまな色柄が豪華に施された「色打掛(IROUCHIKAKE)」もある。  
     
  黒留袖(KUROTOMESODE)  
  五つ紋が入った全体が黒の地色で染められた留袖(TOMESODE)。裾部分に「絵羽模様(EBAMOYOU)」という広げると一枚絵になる柄が描かれている。既婚女性の第一礼装とされている。  
     
  本振袖(HONFURISODE)  
  未婚女性の第一礼装。華麗な絵羽模様と長い袖が特徴で大振袖ともいい、総模様で、袖が長いほど格調が高く、花嫁衣裳をはじめ成人式や披露宴に用いられる。  
     
  喪服 (MOFUKU)  
  黒一色の五つ紋付。弔事や法事に用いられる。黒紋付(KUROMONTUKI)ともいう。  
     
  略礼装着(準礼装着)  
     
  色留袖(IROTOMESODE)  
  地色が黒以外で染められた留袖。本来は既婚女性の正装だが、最近では振袖を卒業した未婚の女性に着用されることも多い。黒留袖は五つ紋であるが、色留袖の場合は三つ紋や一つ紋の場合もある。親族以外の結婚披露宴などに用いられる。  
     
  振袖(FURISODE)  
  本振袖(HONFURISODE)よりも短いが袖丈を長くして仕立てた着物。華やかに装う未婚女性の準礼装。中振袖は結婚式やパーティーなどに、小振袖は茶会や気軽なパーティーなどに用いられる。  
     
  訪問着(HOUMONGI)  
  胸元から全体に絵羽模様が広がり、広げると一枚の絵のようになる。三つ紋や一つ紋を入れると準礼装になり、各種パーティなど、幅広く用いられる。(未婚、既婚の区別なし) 。  
     
  付け下げ(TUKESAGE)  
  絵羽模様を簡略化した控えめでさりげない絵柄。訪問着ほどあらたまらない準礼装。食事会などカジュアルなシーンで用いる。  
     
  色無地(IROMUJI)  
  黒以外の一色に染めた柄のない無地のもの。紋がつくと格のある帯合わせで準礼装になり、紋がなければお洒落着となる。子どもの卒業式や入学式、七五三といったイベント時に用いる。  
     
  お洒落着・外出着・普段着  
     
  小紋(KOMON)  
  型染めで全体に細かい模様があり幅広い用途に用いられるカジュアル着。柄には大きく分けて3種類あり、細かい装飾の江戸小紋(EDOKOMON)、文様が大きな京小紋(KYOKOMON)、加賀小紋(KAGAKOMON)がある。軽い外出着としてみなされ、お稽古・観劇・友人との食事などに用いる。  
     
  (TUMUGI)  
  一般的な着物は生地を染めたり刺繍をしたりして装飾するが、は染めた糸を織って模様を描いている。その伝統技術は国の重要無形文化財にも指定されているほど。日常のお洒落着として用いる。  
     
  浴衣 (YUKATA)  
  最もカジュアルで、夏のくつろいだ装いの着物。木綿地で、襦袢をつけず素肌に着るもの。元来は身分の高い人の湯上り着や寝間着とされていたが、現在は祭や花火大会、家庭でくつろぐ時などの他に、軽い街着としても用いる。  
     
  絵羽模様 背や脇、衿、袖などにも模様が続く模様で、きもの全体が1つの絵になる。  
     
  [外部リンク]  
  きものと和の文化 - 京都をつなぐ無形文化遺産  
  和服 - Wikipedia  
     
 

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